ゼルディア帝国による「ソレイリス大陸史」
ここに記述されるのはゼルディア帝国で伝わる「ソレイリス大陸」の歴史であり
ゼルディア国民や大陸に住む多くの人々に伝えられている説である。
一部、民族や宗教には、この説と別の歴史体系を持っているものもあり
相互関係が曖昧な部分も多いものの、基本の歴史的事実として捉えられている。
原初
惑星ソディアの誕生から、おそらく存在していたと思われる最も古い時代。
ほとんど痕跡や伝承もないため確証がないものの、
恐らくこの時点で人類は存在し、フォトンビーストも存在していたと考えられている。
研究者の間では
「数多くの国家が存在し、戦争をしていた」
「王国などは存在せず、定住生活をする程度の原始の生活だった」
「フォトンビーストと共生していた」
「現在を超える超技術、ロストテクノロジーに溢れていた」
などと論議されているが真偽は定かではない。
巨神戦争期
最もフォトンビーストが繁栄していたと思われる時代。
フォトンビーストが急激に増加し多様化。
その中でも超巨大個体「メガロ種」により幾つもの街や国が滅ぼされ、
急激に人口が減少してしまったと思われる。
人類は絶滅の危機に直面するも、
この時奇跡的にもビルドフレームの原型となる超技術「ギガス」を開発。
メガロ種に対抗し、人類の存亡をかけて何百年と戦いを続けていたのではと考えられている。
アルケディア王朝期
多くの犠牲を乗り越え、戦いを生き残った人類はひと所に集まり、
大国「アルケディア」を建国したと言われている。
更にこの時期、惑星ソディアの気象・大陸変動が激しかった時代とも言われ、
栄華を極めたメガロ種も徐々に数を減少。人類は長い絶滅の危機から脱することとなる。
勝利の立役者である「ギガス」の技術はより発展し、
現在のビルドテックの原型になった「ビルドアート」に統合。
様々な王朝へと移り変わりながら、繁栄を極めていたのではと言われている。
ビルドアート
アルケディア王朝期に生まれた超技術。
ビルドテックの原型と言われているが、そのほとんどが解明されていないロストテクノロジーである。
その技術の断片ですら国家を揺るがすほどの価値があるため、
今も各地・各国で発掘・探究が勧めらており、これをきっかけに争いや紛争への発展も絶えない。
空白期
アルケディアの遺跡や遺物が多く発見される中、
突如ページが抜け落ちるようにその痕跡が途絶える時期が存在する。
文化、技術、伝承などが脈絡もなく途絶え、同時にフォトンビーストも減少、
メガロ種も完全に姿を消してしまったとされているが全く原因がわかっていない。
一体この時代に何があったのか?その断片を求めて現在も調査が続けれている。
ゼルディア歴の始まり
英雄ゼルディア誕生(Z.C.0000-
空白期から始めて記録・伝承に残っているのが
現在のゼルディア歴のきっかけになる英雄「ゼルディア」の誕生である。
現在のゼルディア帝国やその他国家にも広がっている「ゼルディア英雄譚」によれば
「生きる希望を無くした人々の前に英雄ゼルディアが現れ
その”勇気”と”知”を持って”聖域”へと導いた」
と伝えられている。
おそらくこの時期、文明を失った人類にとって未だフォトンビーストの存在は脅威であり、
ゼルディアの先導の元、移り住んだ土地「ゾンネル」にてゼルディア王国が建国されたのではと考えられている。
「太陽の壁」構築
文明の消滅によってこの時期の人類はフォトンエナジーの第1フェーズでの利用が限界であり、
直接的にフォトンビーストに対抗することは難しかったと考えられる。
ここで建築されたのが現在のゾンネルを囲む「太陽の壁」であり、
「ゼルディア英雄譚」の奇跡の1つと言われている。
高さ100m近い壁はフォトンビーストの侵攻を拒み、
空からの侵入も許すことのない不思議な力を有していたため、
人類はしばらくこの壁内で文明を発展させていくこととなる。
この壁の建築にどれだけの時間がかかったのか?どうやって作ったのか?
なぜフォトンビーストが寄り付かないのか?未だ不明である。
暴竜君臨期
太陽の壁により、フォトンビーストの脅威から逃れることが出来たゼルディア王国だったが、
ゾンネル内の人口増加により、城壁内での生産力ではとても賄えない状況に陥っていた。
そこで人類はゼルディアの城壁街への進出を決意する。
この時点でのゼルディアの技術力はエナジーの第2フェーズに至っており、
アクトジェネレーターの開発・ビルドモービル・ビルドアームズの開発に成功。
それらを中心とした部隊を編成しての調査が開始される。
しかし、璧外は新たなフォトンビースト「暴竜種」によって環境が一変しており、
戦闘用に調整されたビルドモービルやビルドアームズですら全く歯が立たず、
多くの犠牲を払うも、領土を拡大はおろか資源の調達すらままない状況だった。
窮地に立たされた人類は「暴竜種」に対抗すべく、
旧アルケディア王国の遺物「ギガス」に注目。
その骨格やシステムをビルドテックによって解析し、
新たな機動兵器「ビルドフレーム」を開発する。
遠くギガスに及ばない性能ではあるものの、
「ビルドフレーム」は「暴竜種」との戦闘によりその有用性を認められ量産。
現在のマルス、メルキュ地区まで徐々に領土を広げることに成功する。
海への進出、カラブレイズ島到達
その後のビルドフレームの性能向上に伴い、徐々に領土を広げたゼルディア王国は
現在のユピタ・ヴェヌス・帝国傘下国領域と現地に住む民族を吸収しなが進出。
しかし旧アルケディア地区の強力なフォトンビースト群が障壁となり南方開拓に頓挫。
新たな開拓領域を海へと向けることになる。
しかし、海水によるフォトンの拡散や強力な海洋フォトンビーストの前に、
北方や西方海域の船は次々と難破、ウラナクラウン諸島へ向けた船は全て行方知れずとなってしまう。
そんな中、東方を目指した船はザンナ諸島、カラブレイズ島への進出に成功。
活火山の貴重なマテリアルを確保し、ビルドテックの更なる発展に貢献する。
南方進出、ゼルディア中央と末端の軋轢
カラブレイズ島でのレアマテリアルの確保後、
ゼルディアのビルドテックレベル・フレームの強化・兵器の開発が飛躍的に向上し、
鎮座していたフォトンビーストを退けアルケディア地区に進出に成功する。
新たな資源の確保やロストテクノロジーの発掘で国力が増強される一方、
領土拡大に合わせて増える人種や民族、文化や宗教による意思の統合が難しくなり、
徐々に中央と末端での軋轢が大きく広がりを見せる。
当時の皇帝「ゼルディア11世」は
新たな領土拡大における権利や恩恵を人々に分け与えると宣言し、
更なる開拓を推し進めるも、そこで事態は一変する。
カラブレイズ火山の大噴火
南方、現在のガディア地区への進出とネプト地区への開拓船団への派遣を開始した最中、
カラブレイズ火山で大噴火が発生。
粉塵や飛来物は大陸まで被害を及ぼし、
噴煙や磁気嵐による気象変動、カラブレイズ島はマグマで埋め尽くされ、
住民は島からの退去を余儀なくされた。
この被害に対する対応やネプト地区の開拓船団との断裂、
南方開拓や末端地域への物資供給が滞るなどして、各地での不満が爆発。
デモや暴動などが発生する事態となる。
しかし、その後すぐに即位した「ゼルディア12世」は強行的な態度をとり、
暴動に対して即座に鎮圧部隊を派遣。向けられた銃によって多くの民衆が命を落とす事態となる。
ガルド人の反乱
ゼルディア12世とそれに従う中央政府に対して、南方にルーツを持つ「ガルド人」が団結。
開拓や建築などに使われる工業ビルドを利用しての自警団を形成し、
中央から派遣される鎮圧部隊を撃退する。
その行動は圧政を受ける各地へと波及し、ガルド人を中心に南方に集結。
共和性を訴えた「ガディア共和国」建国を宣言する。
しかし、ゼルディア中央が認めるはずもなく、軍の派遣が決定。
旧アルケディア地区にて両勢力が激突し、大陸全土に広がる戦いが始まってしまう。
ソレイリス大陸大戦期
Z.C.0965-0970にかけて行われた大陸戦争。
ガディアを中心とした独立を訴える末端地域と、それを認めないゼルディアとが衝突。
大陸全土に渡って激しい攻防を繰り広げた。
情勢は圧倒的にゼルディア有利に見えるも、
ガディア側もGSフレームに変わる新たなビルド「オリジナルモデルフレーム」の開発や
様々な民族の技術を統合した新技術、革新的な戦術によって奮闘。
ゼルディアは更なる独立運動を危惧し、
ゾンネルを中心とした各地をまとめ「ゼルディア帝国」を宣言。
ガディアも各地の人種や民族に対して南方各地の自治を認め
きっかけとなった三国の名から名付けられた「GNA連合」として同盟を結び、応戦した。
互いに死力を尽くし、戦いは5年間にも及んだ。
ソディア大変動、停戦期
Z.C.0970。両勢力とも多くの資源、人命を失い、
いよいよ最後の戦いに差し掛かったその時、大陸全土を揺るがす未曾有の大災害が発生する。
後に「ソディア大変動」と言われる現象は両勢力に致命的な打撃を与え、
戦闘継続が困難となり停戦を余儀なくされた。
戦いの中心となった旧アルケディア地区、バルバレス緩衝地区には軍事境界線が引かれ、
睨み合いが続く中、各国で救援と復興作業が続けられることとなる。
その後、ゼルディア帝国では新皇帝「ゼルディア13世」が即位し、
曖昧になった帝国領土境界を再分割。
その地区ごとの自治を公認め、皇妃フィオールと共に各地に赴いて復興に尽力した。
GNA連合も同盟での復興協力により徐々に回復。
後に同盟関係の再構築と「連合本部フォルトラ」を建築し、
帝国との平等な交渉を行えるよう一致団結した。
(この際、同盟だった日ノ守国とナトゥル王国は連合から脱退、中立の立場を取ることになる)
しかし、緩衝地帯や軍事境界線付近では戦争の熱が冷めきっておらず、
残存兵やゲリラによる無用な争い、略奪や虐殺、それによる戦争孤児や難民などの問題が後を立たなかった。
オリビス事変
停戦から25年後のZ.C.0995。
ゼルディア帝国皇帝「ゼルディア13世」と
GNA連合代表「リオンハート大統領」により両勢力は徐々に講和の歩み寄りが図られ、
放置されてしまった各地の紛争や難民問題などにも徐々に具体的な対応が取られることとなる。
そして、今後の復興発展の協力を確実なものにするため、
ガディア領内のオリビスにて講和条約の調停式が執り行われることとなる。
しかし、航路によりオリビスへ向かうゼルディア13世の船はガディア領海内に入った瞬間、
何者かの攻撃により爆発炎上。周囲は戦場と化し、撤退した帝国により13世の死亡が発表される。
このオリビス事変(帝国では「オリビスの悲劇」とも言われる)により、
講和の動きの陰で抑えられていた人々の感情が爆発し、大陸各地では紛争が再発。
そんな混乱の中、帝国では新たに「ゼルディア14世」が即位し、
ガディアに対して宣戦布告が告げられるのだった___。
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
※PB戦記の設定、名称、歴史情報など予告無しに変更する場合がありますのでご了承ください。
※サイト利用規約
コメント